サーフィンにとってなぜカリフォルニア州でフロリダ州じゃダメなのか?
知らなくていいカリフォルニア事情?
今日はカリフォルニア州とフロリダ州の話です。
わがアメリカ法人はカリフォルニア州に既にあるのですが、なんでフロリダ州じゃダメだめか?を自問自答してみようかと思うわけです。カリフォルニアは最大のサーフシティですが、規模は違うものの気候が温暖なフロリダは東海岸の最高のサーフシティであり有名サーファーを多数輩出するダークホース。
まず。このところアメリカはCOVID19→BLM騒動→大統領選などと落ち着かない。自分には関係ないと無になればどうでもいいことなのでしょうが、アメリカ国民にとっては、基本、生活が良くなってほしいという生活のベースに関わるまつりごとは、当然、他人事ごとではなく、二大政党制の都合上、どちらかを応援することになるわけです。
歴史が浅く移民の集まりのようなこの国の混合文化の中、どれだけ政治は難しいのだろうとは思うのですが、結局オバマ氏の青いチームカラーの民主党から2017年に赤いチームカラーの共和党のトランプ氏になり、そして今回は2021年に青い民主党が再び奪取した形。
結局この選挙はCOVID19のもとで「郵便投票」というイレギュラーな形式が大きく入り込んだことで、ある意味で正確な集計じゃなかったのでは? ということになっています。
さてどの州がどの党を指示したかの選挙結果をみると、まあ、ご存知のように、キレイに都市部は青チームで、比較的田舎は赤いチームが多いのです。地図上での赤青分布図ではトランプ氏側で真っ赤です。
で、かのカリフォルニア州はどうか。
アメリカ最大NO.1のGDPを誇り、世界のランキングではアメリカ、中国、日本、ドイツにつで、なんとカリフォルニア州が5位の実力を誇っております。びっくりびっくり。イギリス国全体を抜いています。
青チームのうちカリフォルニア州と同じく青チームのNY州を加えたら米国全体の23%のGDPを占めている。日本がそうであるように、地方が製造の担い手だとすると、比較的にブレイン層はこの2州には多く住むとも言えます。
さて。
どちらの政党がイイとか悪いという話ではなくて、アメリカを冷静にみたときにカリフォルニア州というのはわが海沿いはもちろんロサンジェルスだけではなく、北部にはサンフランシスコ、そして巨大カンパニーのシリコンバレーがありGAFA勢・車では今や総資産世界1のイーロン・マスク率いるテスラもカリフォルニア州にありますので、あまりに巨大すぎる経済都市といえます。だから世界5位。
世界をも牛耳るブレイン的なこの州が民主党を指示したのは、NY州同様に、きっとそれがベストだから、でしょう。
さて。カリフォルニア州。
なぜ私がフロリダ州じゃダメなのか、を考えたきっかけですが、BLM騒動でわがオフィスは影響を受けまして。
あまりお伝えしておらず日本ではニュースにもなりませんが、海沿いのサンタモニカやその南のロングビーチは街が破壊されたので路面店などは大変だったわけです。今でもわがオフィス周辺はCOVID19のリモートの影響もあり普段はビジネスパーソンでいっぱいですが、現在も人は少ない感じです。
そのカリフォルニアの税金の話ですが、法人税率21%、カリフォルニア州税率じゃ8.84%で最低800ドルのミニマム税があり、何もしなくても800ドルはかかります。
ではフロリダ州はどうか、というと収税が5.5%と安いのです。また個人所得税がない7州の1つです。
アメリカは合衆国。各州は1つの国のようなもの。カリフォルニアはメキシコから分離独立後、1850年にアメリカ合衆国に31番目に加入。カリフォルニア州旗の熊は、共和国当時のもので現在も州旗にそのまま描かれています。
各州は税金も設定しますし州兵もいますし日本の感覚とは格段に違う1つの国のようなもので、どの州に住んだり経済活動をするか、は重要なのですね。
このところ日本でも地方に移住する個人や法人も増えていますが、アメリカも顕著に移住が増えているようす。
で、着目したのがフロリダ州。
さて?フロリダ生まれのビッグスターのケリー・スレーターは、クイックシルバー卒業後にOUTER KNOWNを作った。それはどの州か?と調べたら、カリフォルニア州でしたね。彼の会社は出資なども受けていましたから兼ね合いがあるのかもとも思います。
サーフィンに関わる市場というのは、アウトドアの山の方はまた別の文化ですが、結局カリフォルニア州がサーフィン産業を維持しクイックシルバー、ビラボンなどなどの2強はカリフォルニアでいまだ産業を成長させております。そう、パタゴニアも同州にあります。わたしたちBLUERのコラボレーション企業のKATINやALBUMサーフなどもご近所さんです。
カリフォルニア州は、あれだけの豊かな海岸線と環境整備、波質などの環境が東海岸を束ねている圧倒的存在、また後ろ盾の州の経済パワーとすべてがそろう経済マーケット。これは不動であり他は追随しようがない、ということですね。
サーフィン市場において総括すると、競合・コンペティターだが、この州を基盤に一致団結してスポーツ産業として維持を図っている、ともいえます。
これは日本であっても、競合だけれど連携して推進サーフシティを意図的に作ること。それがプロスポーツを維持するなら必須のようにも感じました。
さて、最後のオチですが、フロリダ州はGDPは50州のうち、では何位なんだ? ということですが4位でした。素晴らしい!
わが会社はしばらくカリフォルニア州にて海関連の、彼ら最高のユニットに参加させてもらえるよう若輩ながら頑張る、と、ただそれだけですが、ただフロリダ州は元大統領もフロリダに移住していますけれど、税率も安くとても興味深い逆サイド西海岸の面白い土地だと個人的にはウォッチしているところです。