<特集> 週末を楽しむビーチトリップ Vol.1「千葉北、夏を刺激する最旬コンフォート」
02. 夷隅の奥に見つけた異空間!時間の止まるオーガニックカフェ
RICE TERRACE CAFE
スタッフたちみずからつくった無農薬でのびのび育った米と野菜と調味料、地元でとれた旬の食材を使ったメニューを提供するライステラスカフェは、太東、夷隅というサーフスポットから内陸へ30分ほど、田園風景が点在するのんびりとした環境にある。田んぼや畑が広がる敷地内ではヤギが草をはみ、時間の流れは海よりもいっそうスロー。時間が止まっていると思えるほどに、日常の喧騒は頭の中からスッポリと消え去っていく。
「全体食を心がけていて、ニンジンなども皮ごと使っています。玄米も皮をむき白米として食すのではなく、玄米のままいただく。そのような考え方でお食事は提供しています。食材は自分のところで収穫したモノを中心に、お野菜などはここからできるだけ近い範囲で採れたモノをお出ししています。お醤油、お味噌、お酢という調味料も自家製。今はスナップエンドウ、これからは空豆が美味しい季節になりますね」
カフェのコンセプトを教えてくれたのは渡貫子嶺麻(しねま)さん。オーナー中島デコさんの娘さんだ。中島デコさんはマクロビオテックの世界で著名な料理研究家。夷隅の土地に出会い、エコビレッジとしてのブラウンズフィールドをスタートした。ライステラスカフェはその展開のひとつ。他にも田植えなど田んぼにまつわるイベント、各種ワークショップを企画し、ツリーハウスを中心に宿泊施設も用意している。
「田植え、草刈り、稲刈り、収穫祭と、田んぼにまつわるイベントは人気ですね。自然に触れ合える機会を提供しているのですが、参加者が毎年増えているので関心が高まっている様子を感じます。私たちとしても、自然のなかで過ごす時間、四季の移ろいが感じられる暮らしがいいよね、と思ってもらえたらいいなと思いますね」
都会と違い空がとても大きく、空気が美味しい。海で遊んだら真っすぐ帰るのではなく、たまにはこのような場所でのんびりしてから帰路につく。女性同士の小トリップにはオススメだし、ハイカロリーではなくヘルシーな食を求める男子にもうってつけ。ライステラスカフェを知れば、ウィークエンドの内容はガラリと変わる。
1)看板
愛らしい看板が目印。足を運ぶ人は女性同士や家族連れが多く、ヘルシーな食を味わいつつ、緑に囲まれた敷地内でのんびりと過ごしていく。
2)お店外観
テラス席は風が心地よく、麦畑の様子や小鳥の鳴き声など五感がフルに刺激される。
3)
気づかぬうちに、いつでものんびりしているヤギのリズムに同調して、心持ちがメロウになっていく。
4)
ツリーハウスは宿泊可能。日が昇れば起きて、夜になれば寝るという、自然のリズムと過ごす生活を味わうことができる。
5)
そよそよと、視覚にやさしい麦は小麦粉にして使用。手がけた食材はまるべく余すことなく使い切ることを心がけている。
6)
メニューはランチプレートが中心。プレートの内容は旬の食材が活かされるため週によって変わる。
7)
玄米を軸としたランチプレート。取材時には粒そばと新じゃがコロッケのトマトソース添えなど、3種のメインを用意。
8)
全体がウッド調の店内は“和”の雰囲気が落ち着きを与える。ゆっくりと会話を楽しみながら過ごしたい場所だ。
9)
学生時代には東京暮らしを経験しつつも、自然体で暮らせる生活の良さを再確認して千葉へ戻ったという渡貫子嶺麻さん。
<問い合わせ先>
ライステラスカフェ
千葉県いすみ市岬町桑田1501-1
http://www.brownsfield-jp.com/cafe/
TEL.0470-87-4501
営業:金・土・日 11時〜17時