Update:201308.23FriCategory : 旅

短くも楽しい夏。ヨーロッパにもビーチタイムがやって来た!


ヨーロッパの夏は短い。短いながらも夏の恵みを存分に味わおうと、多くの人は長い休みを取ってバケーションへ出る。1週間なんて短い。1ヶ月というのもザラな話だと聞く。

彼ら欧州サーファーの主要な目的地はいくつかある。最たる場所は、日本でもよく知られる南西フランスのビアリッツ(画像・下)。ナポレオン3世も愛した土地は大西洋に面するビーチタウンで、メロウなリーフブレイクからショートボーダー向きのビーチブレイク、度胸試し的なビッグウェイブと多彩な波が点在する。

イギリスでは南西部にあるニューキーが有名で、スペイン北東部には美食の町として知られるサン・セバスチャンがある。ポルトガルにはリスボンから北へ1時間ほど走った場所にビーチタウンのエリセイラ(画像・上)があり、サーファーで賑わう一大スポットになっている。

 ロードトリップも大陸ならではの楽しみだ。ワンボックス車に遊び道具を一杯に詰め込んで、遠く北欧からユーラシア大陸の端までサーフトリップに出るサーファーは多い。海岸線にはキャンプ場が充実していることからテント泊を選び、自然を全身で感じながら夏を満喫している姿を多く見かける。

 欧州は長い冬を宿命とするから誰もが夏に恋い焦がれ、しかし待望の時間は北海道のように短い。サマータイムを存分に楽しもうとする人でビーチがあふれるのは自然の成り行きで、足の踏み場のない賑わいは8月末まで続く。水温は高く、ボードショーツのみでのサーフが可能。サーファーの心も開放され続ける。

 とはいえ、どれほどの思いを込めても、四季があるから楽しめるのは年齢の数だけでしかない。時に切なさを感じさせ、それでも多くの楽しみを引き連れて、今年も欧州大陸に夏がやって来た。

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